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血糖コントロールはまず甘いものから

糖質(消化できる炭水化物*1)は、体内で主要なエネルギー源として消費されています。摂取される主な糖質は、グルコース(ブドウ糖)が沢山つながったデンプンです。デンプンはアミラーゼにより二糖類のマルトース(麦芽糖)に分解され、小腸表面の酵素によってグルコース2つに分解され吸収されます。二段階のプロセスを経るので吸収に時間がかかります。スイーツで使用される砂糖はスクロース(ショ糖)という二糖類で、グルコースとフルクトースが1つずつ結合したものです。マルトースと同じく小腸表面の酵素によりグルコースとフルクトースに分解され吸収されます。フルクトースは直ちに肝臓に取り込まれ処理されます。スクロースの吸収はデンプンの吸収より遥かに速く、グルコース、フルクトースをそのまま摂取したときは更に速くなります。

人間の体液に存在するブドウ糖は10g(100mg/dL x 10L)しかありません。例えば、ある清涼飲料水には、100mlあたり11.3gの炭水化物(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)を含みます。果糖ぶどう糖液糖とは単糖類のグルコースとフルクトースとを含む液*2のことであり、砂糖は二糖類です。500mlの上記清涼飲料水を飲むことは56.5gのグルコース、フルクトース、スクロースを摂取することを意味します。体全体に存在する5倍以上の量の糖類が短時間で取り込まれることになりますので、とくに膵臓、肝臓には大きな負荷がかかります。もともと糖尿病がなくても極端な負荷が続くと、最終的には糖尿病の発症に繋がります。若年者でのペットボトル症候群も問題になっています。血糖コントロールにはまずは甘いもの(グルコース、フルクトース、スクロース)対策からが効果的と思われます。

*1 炭水化物=糖質+食物繊維
*2 含まれる果糖が50%未満「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上「高果糖液糖」